◆既存建物の耐震診断・耐震補強技術に関するセミナー
Seminar on "Technology Dissemination on Seismic Evaluation and
Retrofitting for Existing Buildings in Myanmar"
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Seminar on "Technology Dissemination on Seismic Evaluation and
Retrofitting for Existing Buildings in Myanmar"
◆既存建物の耐震診断・耐震補強技術に関するセミナー
Seminar on "Technology Dissemination on Seismic Evaluation and
Retrofitting for Existing Buildings in Myanmar"
東北大学大学院 工学研究科 都市・建築学専攻
前田研究室(性能制御システム学分野)

Maeda Laboratory
Department of Architecture and Building Science,
Graduate school of Engineering, Tohoku University.
木造建築視察(福島県楢葉町・南会津町)
■ならはCANvas
建物概要:
構造:鉄骨造(一部木造)2階建
建築設計・監理:都市建築設計集団/UAPP
構造設計:中田捷夫研究室、皆本建築工房
竣工・オープン:2018年7月
楢葉町は、東北地方太平洋沖地震の津波による福島第一原子力発電所の事故の結果、緊急事態宣言、全町民へ避難指示発令と、震災により大きな影響を受けました。その後、環境省による除染が完了し、平成27年9月に避難指示が解除され、復興へ向けて街づくりが進められています。「みんなの交流館 ならはCANvas」は、復興の拠点
として、新たな居住を促進するために計画されたコンパクトタウン内の商業・交流ゾーンに計画された交流施設です。
震災で壊れ再生へ向かう地域コミュニティーの交流施設として、懐かしい人に会える、新しい人に会える場所を目指して計画が進められました。町役場の職員、町の住民、設計者がワークショップにより検討を重ねて作り上げることで、建物の完成後はコミュニティーの拠点として活用されています。
人が集まり、出合い、交流する場とするため、壁をつくらない、地域の木材を活用するとのコンセプトのもと、木材で組んだ大きな屋根を鉄骨の柱で支持する構造としています。木造の大屋根は、一般流通サイズの木材(製材、集成材)を井桁状に組み上げることで、コストを抑えながら大スパンや大きな庇を実現しています。この井桁状の木造架構は、社寺のような日本の伝統木造建築を連想させ、建物に懐かしい雰囲気を与えています。架構全体を木造とするのに拘らず、鉄骨の柱(木造仕上げ)で、木造屋根を支持する構造計画は明快で合理的です。
建物の内装など一部に、被災して解体された建物の廃材を再利用し、町の歴史を記憶にとどめることにも成功している建物です。
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■南会津町庁舎
建物概要:
構造:鉄骨造
建築設計:㈱青島裕之建築設計室
構造設計:㈲後藤構造設計事務所
南会津町は2006年に市町村合併によって生まれた町であり、300m北側には会津田島駅から近い町の中心部に位置しています。東日本大震災により被災した旧庁舎の建て替えとして、S造3階(一部4階)・地下1階の規模を持つ当該庁舎が計画されました。
森林資源が豊富な南三陸町産材を活用することで、そのショールームとし、町の基幹産業の一つである林業の活性化に貢献し、木に包まれた温かみのある施設となっています。町内の施工業者・林業・製材業・木工業・大工をはじめとする職人等が参加して作り上げた地域の誇りとなる施設です。
内装の大部分にスギ、カラマツ、クリ、ブナなど長さんの様々な樹種の木材がふんだんに使用されており、庁舎建築としては珍しく、天井、床も木材仕上げとなっています。特に、「光の広場」と名付けられた中心に位置する吹き抜け空間およびその周囲はほぼ全ての内装が木質化されており、高級感と温かみのある空間に仕上がっています。吹き抜けの周囲は各階毎に木質内装のオープンスペースが取られており、町民が利用可能な空間とすることで、この木質空間を町民のための空間として開放しています。
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