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宮城県林業技術総合センター設計ワークショップ

宮城県林業技術総合センター設計ワークショップの主旨

このワークショップは、より良いCLT建築を実現するために情報・意見交換を行いながら、参加した技術者にCLT建築が実現するまでのプロセスを体験してもらうことや、県内技術者の技術レベルの向上を目的に開催されています。

​多様なメンバーがアイディアや意見を持ち寄り、受託者と共に建物のデザインや構造、用途などを検討することで、より良いセンターを作り上げていきます。

これまでのワークショップと今後の予定

  • 平成30年3月20日(火)に第1回ワークショップを開催しました。

  • 平成30年4月4日(水)に第1回プレワークショップを開催しました。

  • 平成30年4月24日(火)に第2回ワークショップを開催しました。

  • 平成30年5月14日(月)に第2回プレワークショップを開催しました。

  • 平成30年6月1日(金)に第3回ワークショップを開催しました。

  • ​平成30年6月6日(水)に第3回プレワークショップを開催いたしました

  • ​平成30年6月29日(金)に第4回ワークショップを開催いたしました。

  • ​平成30年9月27日(木)に第5回ワークショップを開催いたしました。

  • 令和元年12月23日(月)に第6回ワークショップを開催いたしました。

ワークショップの進め方

宮城県林業技術総合センター新築設計業務の概要

1.事業名称:林業技術総合センター新築設計業務委託

2.事業場所:黒川具大衡村大衡字はぬ木14地内

3.委託業者:(株)櫻田建築設計事務所

4.業務期間:平成30年2月14日から平成30年11月30日まで ※ただし平成30年7月までに基本設計を完了させる

5.業務概要:本館新築に係る基本設計及び実施設計業務一式 木造(CLT工法)2階 延べ面積1,235㎡

6.予定工事費:492百万円(直接事費ベース)

7.設計の基本コンセプト

(1)機能性や汎用性を重視し、研究施設としての用途に合致した施設とする。

(2)CLTパネル工法等新たな木材利用技術を積極的に導入し、シンボリックかつ普及性の高い工法を採用した研究

      施設とする。

(3)災害に強く、安全性の高い施設とする。

(4)維持管理が容易で、リノベーションしやすい施設とする。

(5)地球環境、周辺環境に配慮した施設とする。

(6)先進的な機能の導入等による維持管理費の縮減を図った施設とする。

​第6回ワークショップを開催しました(平成31年12月23日)

​意匠設計、構造設計の成果報告会が行われました。これまでのワークショップを通して基本計画が進められ実施設計に至った経緯と、どのようにCLTを採用していくか、意匠設計担当の櫻田建築設計事務と構造設計担当のSA設計より報告されました。その後、3つのグループに分かれて「県産木材製品の具体的調達手法」のワークショップを行い、丸太から製品の調達や、製造・流通ルートについて検討しました。様々な分野のメンバーが集まって問題や検討事項の解決策を話し合いました。このような取り組みが、今後の木造建築の普及推進に繋がることを目指し、継続して意見交換を行っていきます。

櫻田設計事務所より、基本コンセプトについて報告がされました。CLTパネル工法など、新たな木材利用技術を積極的に導入し、シンボリックでかつ普及性の高い工法を採用した研究施設とするなど、どのような施設を目指すか報告されました。その後、3つのグループに分かれて設計ワークショップを行い県産材調達手法について話し合いました。CLT、LVL、集成材それぞれの調達方法に関して様々な制約はなしにして自由に検討し、課題や課題解決に向けたアイディアを出し合いました。

​第5回ワークショップを開催しました(平成30年9月27日)

 

 

​第4回ワークショップを開催しました(平成30年6月29日)

 

櫻田設計事務所より、これまでのワークショップで出されたアイディアをもとに設計された意匠案が提出

されました。工法については、普及性や技術者の育成など、今後のCLTの普及推進への貢献も踏まえて、CLTパネル工法ルート3での設計を進めるのが良いのではないかという意見が出されました。構造設計についてはのSA設計より事務所棟のCLTパネルの割付について報告がありました。

また、CLTの見せ方や、鉄骨の取り入れ方などのアイディアが出されました。魅力的な建物にするためにどのように鉄骨と組み合わせて、どう木を見せていくか、今後検討していくことになりました。

その他、材料供給側から材料調達の過程や納期について、防水・耐久性について等の報告もありました。

​今後は分野ごとにそれぞれテーマを持ち寄って話し合いを進め、次回のワークショップで報告することになりました。