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金沢県内の木造建築視察

2019年9月7日に金沢県内の木造建築を視察しました。

■金沢工業大学・国際高等専門学校白山麓キャンパス
白山麓に建てられた全寮制の高等専門学校で1,2年生が学んでいるキャンパスです。キャンパス全体は校舎棟、体育館棟、学生寮、休憩棟、大浴場棟の5つの棟で構成されていました。校舎棟は鉄骨と集成材のハイブリッド構造で、半円状の横長な空間には階段や梁、家具などに木がふんだんに使われていました。学生寮はデスクとベットが配置された一人部屋となっていて、充実した施設のもと、学生さんは、企業や地域の人々と交流しながら、研究や創造に集中できるとても魅力的なキャンパスでした。
大浴場棟は古民家を再生してつくられ、学生さんは無料で毎日入浴できるという、贅沢な環境です。温泉施設は一般の方も利用でき、地域の方の憩いの場にもなっているそうです。国際高等専門学校様ご説明いただきありがとうございました。

 

20190907 金沢工業大学白山ろくキャンパス (73).JPG

■セラボクタニ “CERABO KUTANI”
今年5月にオープンした九谷セラミック・ラボラトリー、「セラボクタニ」を見学しました。新国立競技場などを手掛けた隈研吾さんが設計した木造平屋建の施設です。製土工場・ギャラリー・体験工房・レンタル工房を備えた、複合型の九谷焼創作工房です。梁構造が見える屋内や緑化されている屋根は、周囲の風景に溶け込んだ建物となっていました。九谷焼だけでなく、建築も学ぶことができる施設でした。

セラボ九谷 (3).jpg

■ティンバードテラス “TIMBERED TERRACE”
CLTを活用した木造3階建ての集合住宅で、2017年にグッドデザイン賞を受賞した建物です。1LDKの住戸が1フロアに4戸配置されており、床と壁にCLTが使われていました。すべての住戸が角部屋になっていて、3方向から光が取れて明るい住居でした。床の仕上げ材にはオーク、ヒノキ、チーク、ウォールナットが住戸ごとに使われていて、お部屋によって雰囲気が異なり、木の温もりを感じる空間となっておりました。テラスのはね出し床に使われていたCLT床パネルはCLTの高強度な特性をいかしたデザインとなっていました。
梶谷建設の梶谷様、沢田様、設計を担当されたSALHAUSの日野様、栃澤様、ご説明いただきありがとうございました。

 

20190907 ティンバードテラス (29).jpg
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