秋田県施設木質化等の先進事例視察
平成30年10月10日に宮城県CLT等普及推進協議会 設計部会にて開催された視察ツアーに参加し、秋田県内の施設を見学しました。秋田県では地元の秋田杉などを活用した施設が数多く建設されています。
木のやわらかな感触や、あたたかみのある雰囲気を感じながら、1日かけて4か所の施設を見学し勉強させていただきました。ご説明いただきました各施設のご担当者様、誠にありがとうございました。
秋田県庁
秋田杉を活用し内装を木質化した議会棟議場と講堂を見学しました。
講堂は角材を使い、デザイン性の豊かな壁となっておりました。天井は秋田杉ユニットパネル張りとなっていて、木目を交互に配置し、杉の色の違いや木目を効果的に活用した内装となっていました。
ご案内いただきました秋田県農林水産部林業木材産業課の皆様、ありがとうございました。
秋田空港
ロビーとラウンジの内装木質化を見学しました。“木づかい”推進の一環として木質化が実施されているそうです。出発ロビーの壁はツキ板で編み込んだアジロ張りの壁紙が使われていました。秋田杉を薄く削り、職人の手によって丁寧に編まれて完成しているアジロ編みはとても繊細で美しい模様でした。ご説明いただきました渡辺佐文建築設計事務所の池田様、加藤環建築設計事務所の加藤様ありがとうございました。
出発ロビー
アジロ編みの壁
レストラン
国際教養大学
講義は全て英語で行われるというだけあり、たくさんの外国人留学生が熱心に勉強をしていました。24時間開館している図書館は圧巻の景色で、外国の映画のワンシーンの中にいるかのようでした。木造、鉄骨、鉄筋コンクリートを組み合わせたハイブリットな構造で、屋根は傘型の半円となっており中心部分は6本の丸太が支えていました。ご説明いただきましたライフデザイン建築研究所の茂木様、国際教養大学スタッフの皆様ありがとうございました。
図書館
講義棟
寄宿舎他
JR秋田駅と周辺
「ノーザンステーションゲート秋田プロジェクト」の一環としてリニューアルされた秋田駅を見学しました。自由通路や待合ラウンジなどが秋田県材で統一されていて、居心地のよい空間となっていました。設置されている机やテーブルはこのプロジェクトのために新たに開発されたものもあり、素晴らしいものばかりでした。ご説明いただきました秋田公立美術大学の小杉先生ありがとうございました。
新幹線でもらえる今月号のトランヴェールに秋田杉や木造建築が特集されており、小杉先生もご登場されていました。記事はこちらからご覧になれます⇒
秋田駅
バスターミナル
懇親会
小杉先生も交えて秋田なまはげの郷にて懇親会を行いました。